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小学生の頃、私が通う学校には障害を持った方も一緒に過ごしていました。当時は学校が終わるとクラス全体で遊ぶ事が多かったです。当時の私は障害という言葉に馴染みが無く、友人の個性としてとらえていました。その後、学生から社会に出て、自分の好きな仕事に就き長年働いてきました。社会人になり、テレビ等で「障害」というキーワードを見聞きする中で、ふと小学生の頃を思い出すことがあります。友人の事を個性としてとらえていましたが「障害」の事に対し、もう少し知っていれば、友人の一面をより深く理解し友人自身ももっと楽に自分を表現出来たのかもしれないと・・・。そう考えた時に福祉に関して経験がまったく無かった為、友人の福祉関係者から話を聞いたり、ボランティア活動に参加して体感しました。体感する中で、自分の経験してきたITの考えとは違うこともあり、戸惑うことが多いのが現実でした。戸惑いの中から、みんながWINになることはできないかという思いでした。その為には本気で福祉をやろうと思い、まずは大学で勉強をすることから始めました。今では多少の知識を持ち、経験も日々積んでいます。私の好きな言葉で「びすたーり」という言葉があります。「びすたーり」とは、ネパール語で「ゆっくりゆっくり」という意味です。「急いでせかせかしないでゆっくりゆっくり行きましょう」という思いが含まれています。人は誰もが自分の目指す方向に戻ったり、道を変えたりしながらも「ゆっくりゆっくり」その人のペースで進み、幸せになれるのではないかと思います。その思いを実現すべく施設運営を実施していきたいと思っております。

一般社団法人びすた～り
代表理事　原口バク